いやー長くなってしまってます…前回の続きです。
心臓から肺へと逆流してしまうのは何となく解ったかと思ってます!(勝手(笑))
逆流してしまうとどんな現象が起きてくるのか?
肺には「肺胞」という酸素を効率よく血液に取り込もうとする部分があって、その肺胞の周りには細ーい血管がびっしり!!
その血管部分に圧力がかかると血管の管の部分から水が滲み出てしまうのです。(簡単な説明なので解りにくいかな?汗)
その肺に水が少しづつ溜まっていき肺水腫となってしまいます。
では血管に圧力がかかる時はどんな時か?
血液が逆流してしまう時です。
肺の場合は破裂しなくて水が滲み出ちゃう⇒水が溜まる⇒肺に水が溜まって苦しい⇒水を出したくて咳をする
これが肺水腫のメカニズム!
悪くなるのは心臓だけじゃなかったのですよね!怖い…怖い…
では薬は何の補助をしてくれるのか?
弁を修復!したいのですが出来ないので獣医さんは考えました!
逆流を全く防げないなら逆流の量減らしてあげようぜ!
じゃあどうすればいいのさ?
全身に送る方の血管(Cの弁から出る血管)を広げてあげたら血液を同じ力で押し込んでも楽に押し出せて逆流の量を抑えられる!
解りますか?獣医スゲーと思いましたね。これ聴いた時(笑)
でも逆流はしているのです。つまりゆっくりであっても肺には水が溜まってしまう。
これはどうするか??
おしっこから出しちゃおうぜ!
肺からおしっこってどう繋がってるんだ?って話ですよね…
これは利尿薬を使っていつもよりたくさん尿を出すようにします。
体の仕組み的に尿を作る時に水が足りなくなってくると体の余分な所から水分を吸収して尿にしようとします。
今余計な水はどこに…肺に溜まった水です!
なので僧帽弁閉鎖不全症のお薬は血管を広くするための薬、利尿作用の薬、そもそもの心臓強化の為の薬を上手くその子にあったブレンドの薬を出しているみたいです。
そしてこのお薬はワンちゃんのために作られたものです。
実はワンちゃん人間用のお薬の量を調整したりで賄ってることが珍しくありません。
1つの薬を作るには時間とお金が莫大にかかってしまうからです。
でもこの薬は作られました。
それはそれだけの需要がある。「僧帽弁閉鎖不全症」はなってしまっている子が物凄く多いということです。
珍しい病気でないから知ってもらいたかった。だから書きました。
どういうことがワンコの身体の中で起きているのか…
薬を飲ませ続けないといけないということはコストもかかるということです。
楽になったように見えて実は治ってない。薬を使って楽にしてもらってる。この事だけは忘れないで欲しいです。
すいません。熱くて…ワンコが好きなもんで(笑)
一人一人のお客様にご説明したいのですが、なかなかここまでの内容を話す時間が取れません。
お店出したらお客様向けの勉強会やりたいな(⌒∇⌒)
さて、かなり長くなってしまいましたが、「僧帽弁閉鎖不全症」のメカニズムの説明は終わりです。
でもまだ僕が体験してきたこと、努力呼吸、気をつけることなど話せてないのでまだ続いちゃいます(;^_^A
えっ!?ファイナルじゃないの!?
映画ではよくありますよね。次はリボーンです(笑)
大事なことなので早く更新したいので夜中には更新しちゃいます!
長いお付き合いありがとうございましたm(_ _”m)